お仕事はもちろんのこと、長期休暇や年末年始を利用してプライベートでも世界中を旅し、あらゆるホテルに滞在してきたというモデルの大屋夏南さんが、厳選しておすすめしたいホテルを連載コラム形式にてご紹介。3回目は、年末年始の帰省にあわせて訪れたというニュージーランド・オークランドにある「The Convent Hotel」をpick upします。

年に2回ある長期休暇のうちのひとつ、年末年始を利用して、夫の実家があるオーストラリアへ。毎年かなり長いお休みをいただくのですが、今年はせっかくだからと、すぐ近くにあるニュージーランドへ10日間ほど旅に出かけました。
最初に泊まった繁華街にあるシティホテルは正直イマイチだったのですが……(笑)、後半で訪れた「The Convent Hotel」が大当たり。ポンソンビー(Ponsonby)というセンスのいいエリアにあるホテルで、歴史ある修道院を改装したという空間と、こだわりのインテリアがすごくかわいかった。


長い間大事にされてきた建物だということが伝わってくるような内装や、大きな絨毯が廊下にあるなど、ホテルというよりもめちゃくちゃセンスのいいおばあちゃんの家に来たような雰囲気。私たちが泊まった部屋にはベッドがふたつあったので、家族やカップル同士とかでも来られそうな感じでした。
値段もかなりリーズナブルで、シングルベッドのお部屋もあるので、一人旅にもおすすめ。wi-fiなどの最低限のサービスはあるけれど、スパやプールはないので、リーズナブルにかわいいホテルに泊まりたいという方には嬉しいんじゃないかと思います。

ポンソンビーでの滞在中は日中外出をして、荷物を置きに戻ってシャワーを浴びて、また夕方5時くらいにお外へ。アペロを楽しんで、二軒目に行って、古着屋さんも巡って、歩いて帰る、みたいな日々でした。部屋に戻ったあとは、当時ハマっていたジグソーパズルを一緒にやりました(笑)。


この街で一番驚いたのが、食のバリエーションが豊富なところ。おすすめされたベジタリアンのお店がめちゃくちゃ美味しかったり、そもそもビーガンやグルテンフリーなどのオプションメニューがどのお店にも当たり前にあったりして、感動しました。なんと、滞在中一度もホテルでは食事をしなかった。



ただ、ひとつだけネガティブな思い出があって、泊まった部屋の真下にレストランがあって、吹き抜けになっているので、ずうっと音が聞こえてきて……。シェフが爆音で音楽を流していたので、優雅な滞在は叶いませんでした……(笑)。それでも、とにかくホテルの雰囲気が良かったので、気にならないくらいいい旅だったと思います。
ちなみに、こういうネガティブな体験をしないためにも、予約前にレビューをサラッと見るのがおすすめ。私たちも、たとえば立地や施設が良くてホテルを選ぶような場合には、必ずレビューを見て、迷ったときの判断材料にします。今回のように、階下にバーがある場合は騒音がないかなどを事前に調べられるし、どうしても気になるときには「できるだけ高いフロアに滞在できないか?」と相談も。
そうは言っても、どうしても泊まりたいホテルの場合はほとんどレビューを見ないし、こういう失敗もよくするんですが、それがいい思い出になったりする場合もありますよね……(笑)。

(執筆・角田貴広)