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まるでお城のような、英・コッツウォルズのデコラティブなホテル
モデル
大屋夏南

お仕事はもちろんのこと、長期休暇や年末年始を利用してプライベートでも世界中を旅し、あらゆるホテルに滞在してきたというモデルの大屋夏南さんが、厳選しておすすめしたいホテルを連載コラム形式にてご紹介。半年にわたる連載の最終回となる今回は、お仕事で訪れたイギリス・コッツウォルズにあるホテル「Estelle Manor」をpick upします。

ファッションのお仕事で夫と一緒にロンドンへ訪れた際、そのツアーでお邪魔したのが「Estelle Manor」という由緒正しきコッツウォルズのホテルでした。もともと貴族の方が住んでいた私邸を買い取ってリノベされたまるで城のようなホテルで、地元の方々が集まるカントリークラブとしても機能しているそうです。

ゲートを入ると、まっすぐな道があり、その先には見るからに立派な本館が聳え立っています。なかにはレストランやバーなどの歴史を感じる素晴らしい空間もあるのですが、施設内にワンちゃんと泊まれるロッジがあったり、馬小屋をリノベーションした部屋なんかもあって、意外と面白いんです。


これまでいろんなところに泊まってきましたが、前々回ご紹介した「AMANGIRI」とここが、これまでのベストホテルかもしれない、と思います。内装は想像通りのデコラティブな空間で、テーブルなどのインテリアも、ディテールがしっかりした、英国風の雰囲気。

滞在中は時差ボケがひどかったこともあって、朝早くに起きて散歩をしたり、プールに入ったりして、仕事以外の時間はゆったりと過ごしました。私の場合は仕事で訪れていたこともあり、ツアーやディナー会にも参加していましたが、普段デスクワークしているような方がプライベートで訪れるなら、リトリートとしてゆっくり楽しむことができそうです。

そもそも、あんなに広い敷地で、お城に泊まるということが人生でそうそうないことだと思うので、散歩したり、プールサイドで本を読んだり、そんなふうに過ごせると良さそうだなと思いました。

モーニングはもちろん(?)、イングリッシュブレックファースト。ローカルの食材を使っていて、丁寧に味付けされているような印象。バーが有名なようで、カクテルがめちゃくちゃ美味しかったのを覚えています。


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さて、この連載も今回で最後ということもあって、せっかくなのでホテルの選び方についても、ちょっとだけ触れてみたいなと思います。いつもホテルを探すよりも、まず食べたいごはん、レストランを探すことから始まります。ワインやごはんをリサーチして、行きたいエリアのなかでホテルを選ぶようにしています。


そして、気になるホテルがあったら、instagramで調べてみるのですが、公式アカウントの投稿はフィルターがかかっているので、タグ付けされている写真を見て、さらにはジオタグが付けられている写真まで見てみます。


ホテル自体はよほど便利だったり目的がない限り、ブティックホテルを選ぶので、基本的にはビジュアルで直感的にホテルを選ぶのですが、ある程度情報を見ておくといいのかなと。それに、ホテルのタグ付けで出てきた素敵な写真から、その投稿をしている人を見てみると、自分と趣味が合うような旅行をしている方が多かったりもするので、その方の投稿を遡ったりして、さらに新しいホテルやレストランが見つかる場合もあります。


というわけで、さまざまなホテルの紹介から、ホテルの選び方まで、連載を通して旅にまつわるいろんなことを思い返しながらご紹介してみたのですが、やっぱりブティックホテルの魅力はそれぞれ異なる個性的なデザインや空間だと思います。


みなさんもぜひ、気になるエリアでたくさんのブティックホテルを調べて、ときめくホテルに出会ってくれたらいいなと思います。この連載がみなさんの今後の旅の参考になれば嬉しいです。

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(執筆・角田貴広)

大屋夏南
大屋夏南
モデル
1987年生まれ、ブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。
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