軽井沢は、季節ごとに装いを変える舞台のよう。春には白いブラウスが木漏れ日に透け、夏には軽やかなリネンが風と戯れる。

秋は落ち葉の色を映したチェックのスカートやツィードのジャケットがよく合う。冬は石畳みを鳴らすブーツと立ち襟のトレンチコート。

その装いを心地よく受け止めてくれるのが、万平ホテルだ。

クラシカルな設えの廊下を歩けば、時を超えて誰かの記憶に触れるような感覚がある。ディナー用にドレスやスーツを持っていくのもおすすめしたい。この場所では少し気取ってみてもいい。

季節を変えて、また訪れたくなる。

服を選ぶように、旅先を選ぶ。軽井沢は、そんな街。