日本は世界と比較しても自然が「凝縮」している国と言える。そんな国を旅するのに飛行機や新幹線は実は勿体無い、僕はキャンピングカーをおすすめしたい。

九州最南端から、北海道の最北端まで車で2000km超、30時間。案外短いと感じないだろうか。その7割が山と森でできている。しかも島国だから海岸線が長く、それぞれの海は表情が異なり、ひたすらに美しい。

キャンピングカーでの旅はなるべく下道を走るのが楽しい。山と海と森と町。その切り替えは驚くほど近く、まるで自然と人の営みが経糸と緯糸のように交わり日本を織りなしている。

国土交通省の丁寧な仕事のお陰で、田舎の峠道もしっかり整備がされていて注意していれば危ないことはない。数10キロごとに道の駅があり地元の農家さんが作ったお弁当や地産品をいただける。

観光地だけではない、リアルに触れることができる旅は地図にない偶然の宝物に出会うようなものだ。