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旅とホテルのミニコラム:ほぼ365日更新中!
原始的な衝動のお持ち帰り|湊三次郎
2025.08.28
No.033

記憶に残るホテルや、旅先での体験、お土産、忘れられない味などなど・・・。旅にまつわるさまざまな思い出をほぼ毎日更新。本日は、ゆとなみ社の湊三次郎による、旅のお土産について。

狩った動物の牙。戦地の土をかき集て詰めた瓶。お土産には、土地や出来事の思い出をモノに自ら閉じ込める、どこか人間らしい原始的な営みがある。 巷に溢れる土産ものは誰かがその作業をわかりやすい形にして、味付けしてくれたモノ。それはそれでとてもキュートでユニークで素敵なお土産だ。お土産=商品でなければならない、なんて常識に縛られることなく、自ら味付けをしたい、持ち帰りたい、という本能的なワクワクに従って、なんとなく魅力的な石、何年も漂流しただろう浜辺のプラスチックゴミ、珍しい草花などをお土産にしてしまおう。渡された人は、ギョッとしたり、苦笑いすることだろう。どんな土産モノなのか力説することは、旅先の思い出をモノに込める作業でもある。

カナダ、ヴィクトリアの海辺で拾ったツルツルまるまるな石ころ。弟へプレゼントした

しっかりと記録しておかないと何が何だかわからなくなるので注意

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湊三次郎
湊三次郎
ゆとなみ社代表
1990年静岡県浜松市生まれ。これまで約700軒ほどの銭湯を巡る。サウナの梅湯,源湯,容輝湯,人蔘湯,みやの湯,鴨川湯,湊河湯,一乃湯,パール温泉,扇温泉と10軒の銭湯を経営。「銭湯を日本から消さない」が信念。
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