記憶に残るホテルや、旅先での体験、お土産、忘れられない味などなど・・・。旅にまつわるさまざまな思い出をほぼ毎日更新。本日は、HOTEL 2YL ATAMI、1999/hotelオーナーの長瀬勝彦による、旅先での思い出について。
旅とホテルのミニコラム:日常に旅の余韻とヒントを。
日常を跨ぐ |長瀬勝彦
2025.11.06
No.071

これまでに3回、長期に渡って明日はどのまちで寝てるかわからない旅をした。どれも国内で、時には学生でお金がなくヒッチハイクや18切符で、時には仕事と兼ねて調査を名目にした旅で明確な目的地を定めないまま、いろんな場所を訪れた。
旅を振り返ると、壮大な景色はもちろんのこと、意外にも、なんでもない街のなんでもないワンシーンたちが記憶に残っていることに気づく。
部屋着のままコンビニの袋をふたりで持って歩くカップル。赤い顔で楽しそうに話しながら駅に向かうサラリーマンたち、閉店後の喫茶店のシャッターを閉め、帰路につくおじいちゃん。美しい瞬間は繰り返しの日常の中に溢れている。自分の非日常として、誰かの日常を跨ぎながら進む旅だからか、そんなことを思った。




長瀬勝彦
HOTEL 2YL ATAMI、1999/hotelオーナー
1999年藤沢生まれ、京都で育つ。大学を卒業後、不動産業界へ進み上京。2023年6月 静岡県熱海市にてHOTEL 2YL ATAMIを開業。翌年春、隣町に1999/hotelを開業。
地元の人の暮らしに触れるホテル
地元の人と交わり、日常を感じられるホテル



