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旅とホテルのミニコラム:日常に旅の余韻とヒントを。
自然のリズム |長瀬勝彦
2025.11.05
No.070

記憶に残るホテルや、旅先での体験、お土産、忘れられない味などなど・・・。旅にまつわるさまざまな思い出をほぼ毎日更新。本日は、HOTEL 2YL ATAMI、1999/hotelオーナーの長瀬勝彦による、忘れられないホテルについて。

奈良と三重の境に位置する山添村、ume, yamazoeを訪れた時の話。


滞在中、いつも着けているヘッドホンの出番がなかった。ここで過ごしてる間の耳に入る自然の音たち、裏山で鹿か猪が歩く音、夕食の準備の音、スタッフさんの話す言葉、夜の静寂。耳を澄ませるというよりか、自然と身体に入ってくるその音たちと、ume,が纏う空気に、自分の中のリズムがゆっくりと合わさっていく感覚があった。


それはume,のリズムでもあるけど同時に、すごくナチュラルに自分の中のそれだった。


サーフィンと似ているかもしれない。波を待って、海とリズムを合わせながら、自分の波が来て、その波に調和しながら水面を滑り降りていく。

”リズムを合わせること、調和すること”


月一の常連さんは「チューニングのため」と話すそう。無理矢理な感じ、強制されているような息苦しさがないままゆっくり自分になれる。ナチュラルにゆっくりと。

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長瀬勝彦
長瀬勝彦
HOTEL 2YL ATAMI、1999/hotelオーナー
1999年藤沢生まれ、京都で育つ。大学を卒業後、不動産業界へ進み上京。2023年6月 静岡県熱海市にてHOTEL 2YL ATAMIを開業。翌年春、隣町に1999/hotelを開業。
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