記憶に残るホテルや、旅先での体験、お土産、忘れられない味などなど・・・。旅にまつわるさまざまな思い出をほぼ毎日更新。本日は、編集者・ライター・本屋店主のあかしゆかによる、旅先での過ごし方について。
旅とホテルのミニコラム:日常に旅の余韻とヒントを。
自由になれる旅 |あかしゆか
2025.11.20
No.077

ひとり旅は、あまり好きではない。ひとり行動は好きだけど、旅で見つけた感動は誰かにシェアをしたいと思う。それはオンラインでは満たされず、やっぱり隣にいる生身の人に直接シェアしたいのだ。けれども、誰かとずっと一緒にいたいわけじゃない。
そんなワガママな私が最近好むのは、「友人と同じ時期に、同じ場所に行くけれども、ずっと一緒に行動するわけではない」という旅のスタイルだ。先日、友人と秋田に旅に出かけた。一日目は現地の友人たちと共に過ごしたけれど、翌朝彼は「ぼくは今日ひとりで田沢湖に行くので別行動でお願いします」と消えていった。そしてまた3日目に、ふらり空港で落ち合って、おたがいが見た景色や感じたことを共有してそれぞれの帰路についた。
そういうのがいい。いつかポカリスエットのCMで「自由は、ひとりになることじゃなくて誰といても自分でいられること。 だったりして。」というコピーがあったけれど、そう。そういうのがいいのだ。一緒にいるけど、お互いが自分自身であれる人。そんな自由になれる人と出かける自由な旅が、今の私には心地よい。

あかしゆか
編集者・ライター・本屋店主
1992年生まれ、京都出身。2020年から東京と岡山の2拠点生活をはじめ、2021年4月に瀬戸内にて本屋「aru」を、2025年4月に2号店となる「aru鷲羽山店」をオープン。
自由な旅におすすめのホテル
札幌の町で自由に過ごした後は、合流してワインを飲みつつおしゃべりを。
