記憶に残るホテルや、旅先での体験、お土産、忘れられない味などなど・・・。旅にまつわるさまざまな思い出をほぼ毎日更新。本日は、ume,yamazoeオーナーの梅守志歩による、定番とは一味違う”B面の旅”について。
旅とホテルのミニコラム:ほぼ365日更新中!
有限の時間をなにに使うのか|梅守志歩
2025.08.17
No.023

人生の折り返し地点。40歳を目前にして、「いい宿」もいいけど、「友人の家」や、その友達の暮らしを巡る旅が気に入っている。飾り気ない物に惹かれているんだろうなとも思ったり。
いまの世界は、うまく見せることやキラキラしたものを創ることがとっても簡単になったように思う。虚像やはりぼてが画面から世界を覆いつくそうとする中で、そんな裏側にある人や物ごとの土臭さや、華やかでないB面、飾り気ない日常にお邪魔させていただくのが心地よいのだ。
おしゃれとはかけ離れたSNSには出てこない近所の定食屋で飲むビール。これはオープンしているんだろうか?と謎に満ちたDIY途中の珈琲ショップ。子供たちのおもちゃが散乱した部屋こそが、その土地と実で繋がる場所なんじゃないかと思うのである。
こういった旅の時間を重ねながら、人の縁を繋ぎなおし、私たちは歳を重ねて、人生を登っていくんだろうなと思う。





梅守志歩
ume,yamazoeオーナー
2010年に大学を卒業後、大手IT広告会社の営業職を経て、家業の寿司製造メーカーである梅守本店へ戻る。 2016年9月に山添村へ移住。 寿司の営業の傍ら、旅行会社向け田舎体験ツアーの企画・販売を行う。 2020年3月、山添村に宿泊施設「ume,yamazoe」をオープン。
飾らないから魅力ある宿
何もない、飾り気がない、だからこそ行きたくなる宿